TikTok広告のターゲティングとは?種類と年齢セグメント設定を解説

tiktok広告ターゲティング

TikTok広告のターゲティングとは、年齢・性別・地域・興味関心などの条件で「誰に広告を配信するか」を絞り込む機能です。大きく分けると、デモグラフィック・興味関心・行動・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの5種類があり、いずれも広告セットの階層で設定します。

なかでも年齢は、13〜17歳・18〜24歳・25〜34歳・35〜44歳・45〜54歳・55歳以上の6つの年齢セグメントと「無制限」から選択する仕組みで、商材のターゲット層に合わせた配信設計の基本になります。また近年は、AIがターゲティングを自動最適化するSmart+キャンペーンも登場し、手動設定と自動化を使い分ける運用が主流になりつつあります。

この記事では、TikTok広告のターゲティングの種類、年齢セグメントの詳細、設定方法、成果を出すコツまでを、2026年時点のTikTok for Business公式ヘルプの情報に基づいて解説します。

目次

TikTok広告のターゲティングとは?必要性と仕組み

まずは、なぜTikTok広告でターゲティングが重要なのか、全体像から確認しましょう。

TikTokの日本国内の月間利用者数は4,950万人(2026年5月末時点・TikTok for Business発表)に達しており、若年層だけでなく30代以上にも利用が広がっています。これだけ幅広いユーザーに無差別に広告を配信すると、商材に関心のない層への表示に予算が費やされ、費用対効果が下がってしまいます。自社の見込み顧客に近い層へ配信を集中させるために欠かせないのがターゲティングです。

TikTok広告マネージャーの公式ヘルプでは、ターゲティングのディメンション(条件の軸)として、デモグラフィック、オーディエンスターゲティング、高度なターゲティング(興味&行動)、デバイスの種類、スマートターゲティングが挙げられています。広告アカウントは「キャンペーン→広告セット→広告」の3階層で構成されており、ターゲティングの設定はこのうち広告セットで行います。

TikTok広告のターゲティングの種類一覧

TikTok広告で使える主なターゲティングは、次の5種類に整理できます。それぞれの特徴を一覧表で確認してから、順番に見ていきましょう。

種類絞り込みの軸向いているケース
デモグラフィック年齢・性別・地域・言語ターゲット層の属性が明確な商材
興味関心ユーザーの長期的な興味カテゴリー商材ジャンルへの関心層に広く届けたい
行動直近の動画視聴・いいね・フォローなどの行動今まさに関心が高いユーザーを狙いたい
カスタムオーディエンス自社の顧客データ・サイト訪問者などリターゲティング(再アプローチ)
類似オーディエンス既存オーディエンスに似たユーザー優良顧客に近い新規層へ配信を拡大

デモグラフィックターゲティング(年齢・性別・地域・言語)

デモグラフィックターゲティングでは、ユーザーの属性情報をもとに配信対象を設定します。性別は「男性・女性・無制限」から選択でき、地域は日本では国単位だけでなく都道府県単位で絞り込みが可能です。言語はユーザーのアプリの言語設定を基準にターゲティングされるため、日本語話者だけに配信したい場合などに活用できます。

デモグラフィックの中でも設定の要になるのが年齢です。年齢セグメントの区分や規制については、次の章で詳しく解説します。

興味関心ターゲティング

興味関心ターゲティングは、ユーザーの長期的な興味やTikTok上のコンテンツとのインタラクションに基づいて配信対象を定める手法です。ゲーム・旅行・美容・ファッション・食品など、商材に関連するカテゴリーを選択して配信します。

特定のカテゴリー1つに絞るのではなく複数のカテゴリーを選択し、バランスの取れた規模のオーディエンスをつくるのが有効とされています。また、大分類にあたる第1階層のカテゴリーを選ぶと、システムが配信先を探索しやすくなり、関連性の高いオーディエンスを把握しやすくなります。

行動ターゲティング

行動ターゲティングは、TikTokアプリ内での直近のユーザー行動に基づいて配信する手法です。公式ヘルプによると、動画については過去15日間のオーガニック動画へのエンゲージメント(視聴完了・いいね・コメント・シェア)を、クリエイターについては過去90日間に特定タイプのクリエイターをフォローしたり、プロフィールページを閲覧したりしたユーザーを対象にできます。

長期的な嗜好を捉える興味関心ターゲティングに対して、行動ターゲティングは「いま関心が高まっているユーザー」を捉えられる点が強みです。新商品の認知拡大やトレンド性の高い商材と相性が良い手法といえます。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、自社が保有するデータやTikTok上での接点をもとに、すでに自社を知っているユーザーへ配信するターゲティングです。ソースとしては、顧客ファイル(メールアドレス等のリスト)、広告へのエンゲージメント、アプリイベント、ウェブサイトトラフィック、リードジェネレーション、ビジネスアカウントのオーディエンス、ショップアクティビティなどが利用できます。

広告セットでカスタムオーディエンスを使うには、1,000人以上のマッチするユーザーが必要です。サイト訪問者への再アプローチ(リターゲティング)や、既存顧客を配信対象から除外してムダな表示を防ぐ、といった使い方が代表的です。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、作成済みのカスタムオーディエンスを元データとして、その属性や行動パターンに似たユーザーをシステムが探し出して配信する手法です。元になるオーディエンスには1,000人以上の規模が必要で、オーディエンスの規模は「狭い・ノーマル・広い」の3段階から選択できます。

アクティブな広告セットに適用している間は定期的に自動更新されるため、鮮度を保ちながら配信を拡大できます。優良顧客のリストを元にすれば、「買ってくれる可能性が高い新規ユーザー」へ効率的にリーチできるのが魅力です。

デバイスターゲティング

デバイスターゲティングでは、ユーザーが使用している端末の条件で配信対象を絞り込めます。OS(iOS/Android)やOSバージョン、デバイスモデル、通信環境、通信キャリア、端末の価格帯などが設定項目の例です。iOSアプリのインストール訴求ではiOSユーザーに限定する、大容量の動画コンテンツはWi-Fi接続中心のユーザーに届けるといった使い方ができます。

TikTok広告の年齢ターゲティング(年齢セグメント)を詳しく解説

TikTok広告のターゲティング設定の中でも、最初に検討することが多いのが年齢です。年齢セグメントの区分と、設定時に知っておきたい規制・コツを押さえておきましょう。

TikTok広告の年齢セグメントは、次の6区分と「無制限」から選択します。複数のセグメントを組み合わせて選ぶことも可能です。

年齢セグメント想定される主な活用例
13〜17歳学生向けアプリ・エンタメ(後述の規制に注意)
18〜24歳大学生・新社会人向けの商材、トレンド消費
25〜34歳美容・転職・金融など可処分所得が増える層
35〜44歳子育て・住宅・保険などライフイベント関連
45〜54歳健康・レジャー・高単価消費財
55歳以上シニア向けサービス・健康食品
無制限全年齢が対象の商材、配信データを広く取りたい場合

13〜17歳への配信には規制がある

年齢セグメントの中でも、13〜17歳の未成年への配信には注意が必要です。TikTok広告ポリシーの「ターゲティングに関する年齢規制」では、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・ブラジルをはじめ多くの国と地域で、18歳未満へのターゲティングに関する制限が定められています。日本はこのリストには含まれていませんが、酒類など年齢制限のある商品・サービスの広告では、ターゲット設定の一部が利用できない場合があります。

未成年を含むセグメントへ配信する場合や、年齢制限商材を扱う場合は、事前に公式の広告ポリシーを確認したうえで配信設計を行いましょう。

年齢セグメント設定のコツ

年齢セグメントは、想定ターゲットの1区分だけに絞らず、隣接する区分も含めて広めに設定するのがセオリーです。例えば25〜34歳向けの商材でも、18〜24歳と35〜44歳を含めて配信し、実際の反応データを見てから絞り込むことで、思い込みによる機会損失を防げます。

また、TikTokは「若者向けのアプリ」というイメージが根強いものの、現在は月間4,950万人が利用し30代以上にも浸透しています。年齢層への先入観でセグメントを決めず、配信結果のデータに基づいて調整していくことが、年齢ターゲティングで成果を出す近道です。

どの年齢層が刺さるか仮説が固まっていない場合は、年齢セグメント別に広告セットを分けて同じクリエイティブを配信し、クリック率やコンバージョン単価を比較する方法も有効です。数値で反応の良い年齢層を特定できれば、その後の予算配分やクリエイティブ設計の精度が大きく上がります。

TikTok広告のターゲティング設定方法

ターゲティングの設定方法は、広告セットで条件を手動設定する方法と、システムに自動化を任せる方法の2つに大別できます。

広告セットで手動設定する

手動でターゲティングを設定する場合の基本的な流れは次のとおりです。

  1. TikTok広告マネージャーでキャンペーンを作成し、広告の目的を選択する
  2. 広告セットの作成画面に進み、ターゲティング(オーディエンス)のセクションを開く
  3. デモグラフィック(地域・年齢・性別・言語)を設定する
  4. 必要に応じて興味&行動、カスタム・類似オーディエンス、デバイス条件を追加する
  5. 推定オーディエンス規模を確認し、狭すぎ・広すぎがないか調整する

条件は組み合わせて使えます。例えば「25〜34歳×女性×美容カテゴリーに興味」のように掛け合わせることで、商材のペルソナに近いユーザーへ配信を集中させられます。1つの広告セットに条件を詰め込みすぎず、検証したい軸ごとに広告セットを分けるのが運用のポイントです。

なお、設定したターゲティング条件の組み合わせは「保存済みオーディエンス」として保存でき、別の広告セットを作成する際に再利用できます。成果の出た条件セットを保存しておくと、キャンペーンを横展開するときの設定ミスや手間を減らせるため、あわせて活用しましょう。

Smart+・スマートターゲティングで自動化する

2024年に提供が開始されたSmart+キャンペーンは、AIがターゲティング・配信・クリエイティブの最適化を自動で行う配信方式です。通常のキャンペーンと異なり広告セットの概念がなく、広告主は地域・言語・予算・クリエイティブなど最小限の項目を設定するだけで配信を開始できます。

また、手動設定の広告セットでも、スマートターゲティングを有効にすると、設定した条件を起点にシステムが成果の見込めるユーザーへ配信対象を拡張してくれます。ターゲットの仮説を細かく検証したい場合は手動設定、運用リソースが限られている場合や配信データが少ない立ち上げ期はSmart+や自動拡張と、目的に応じて使い分けましょう。

TikTok広告のターゲティングで成果を出すコツ

ターゲティングは細かく設定すれば良いというものではありません。成果につなげるために押さえておきたい3つのコツを紹介します。

最初からターゲットを絞り込みすぎない

ターゲットを過度に絞り込むと、広告のリーチが制限されるうえ、配信の最適化に必要なデータが集まりにくくなります。TikTok広告の最適化はクリック率やコンバージョン率などの実績データに基づいて行われるため、オーディエンスが狭すぎると学習の精度が上がらず、かえって成果が悪化することがあります。

実際に配信してみると、想定と異なる層からの反応が良いケースも珍しくありません。最初はある程度広めに設定して配信データを集め、反応の良いセグメントを見つけてから絞り込む、という順序で運用しましょう。

効果測定と改善を繰り返す

ターゲティングは「設定して終わり」ではなく、効果測定と改善のサイクルを回すことで精度が高まります。広告マネージャーではクリック率・再生数・コンバージョン率などをセグメント別に分析できるため、どの条件の組み合わせが成果につながっているかを定期的に確認しましょう。

反応の良かったセグメントに予算を寄せる、成果の出ないオーディエンスを除外する、類似オーディエンスの元データを更新するといった改善を繰り返すことで、同じ予算でも獲得効率は大きく変わります。

ターゲティングとクリエイティブをセットで設計する

どれだけ精緻にターゲティングしても、クリエイティブが響かなければ成果にはつながりません。TikTokはおすすめフィードで動画が次々に流れるため、配信先のセグメントに合わせて冒頭2秒で興味を引く動画を用意することが重要です。

例えば同じ商材でも、18〜24歳向けにはトレンド音源を使ったテンポの速い動画、35〜44歳向けには課題解決を丁寧に見せる動画のように、セグメントごとにクリエイティブを出し分けると、ターゲティングの効果を最大限に引き出せます。

TikTok広告のターゲティングに関するよくある質問

最後に、TikTok広告のターゲティングについてよくある質問をまとめました。

ターゲティングはどこで設定しますか?

広告セットの作成画面で設定します。TikTok広告は「キャンペーン→広告セット→広告」の3階層で構成されており、地域・年齢・性別・興味関心などのターゲティング条件はすべて広告セット単位で管理します。Smart+キャンペーンを使う場合は、広告セットを作らずにシステムがターゲティングを自動最適化します。

年齢セグメントはどのような区分ですか?

13〜17歳、18〜24歳、25〜34歳、35〜44歳、45〜54歳、55歳以上の6区分と「無制限」から選択できます。複数セグメントの組み合わせも可能です。なお、13〜17歳を含む配信は国・地域や商材によって規制があるため、未成年向けの配信では事前に広告ポリシーを確認してください。

ユーザーがターゲット広告をオフにするとどうなりますか?

TikTokユーザーはアプリの「設定とプライバシー」内の「広告」メニューから、広告のパーソナライズ(ターゲット広告)に関する設定を変更できます。ただし、オフにしても広告自体が表示されなくなるわけではなく、行動データに基づく関連性の高い広告が出にくくなるだけです。広告主側から見ると、こうしたユーザーには精緻なターゲティングが届きにくくなるため、幅広い層に響くクリエイティブを併用することが大切です。

ターゲティング配信の費用はどのくらいですか?

TikTokの運用型広告は、クリック課金(CPC)で1クリック30〜100円、インプレッション課金(CPM)で1,000回表示あたり300〜800円、再生課金(CPV)で1再生5〜30円程度が目安とされています。ターゲティングの利用自体に追加費用はかからず、少額の日予算からテスト配信を始められます。

興味関心ターゲティングと行動ターゲティングの違いは何ですか?

興味関心ターゲティングはユーザーの長期的な興味カテゴリーに基づく配信で、行動ターゲティングは過去15日間の動画エンゲージメントや過去90日間のクリエイターへのフォローなど、直近の行動に基づく配信です。じっくり検討される商材は興味関心、トレンド性の高い商材は行動、と使い分けるのが基本です。

まとめ:ターゲティングを使い分けてTikTok広告の成果を高めよう

TikTok広告のターゲティングには、デモグラフィック・興味関心・行動・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの5種類があり、広告セットで組み合わせて設定できます。年齢は6つの年齢セグメントと無制限から選択でき、13〜17歳への配信には規制がある点に注意が必要です。最初は広めに配信してデータを集め、効果測定と改善を繰り返しながら、セグメントに合わせたクリエイティブを出し分けることが成果への近道です。

一方で、ターゲティングの検証やクリエイティブの出し分けを自社だけで回し続けるには、相応のリソースとノウハウが必要です。「設定はできたが成果につながらない」「検証に手が回らない」という場合は、TikTok広告を含むSNSマーケティングを支援する株式会社TORIHADAへご相談ください。広告の設計から配信・改善までをトータルでサポートし、目的に合わせた最適な運用をご提案します。

この記事はAIを活用して書いています。

この記事を書いた人

TORIHADA POSTは、TikTok・YouTube・LINE VOOM・InstagramなどのSNSやインフルエンサーマーケティングに関する情報を発信していくサイトです。
SNSの最新情報やインフルエンサーのビジネス活用方法を多様な視点で提供していきます。

若井 映亮
株式会社TORIHADA CEO
【執筆実績】
・『事業者の販路を拡大し、クリエイターの収益を最大化する TikTok Shop大全』出版社:KADOKAWA (2025/12/17)
・『ショートムービー・マーケティングTikTok が変えた打ち手の新常識』出版社:KADOKAWA (2021/12/22)
【メディア出演実績】
・TikTok にハマる理由 優秀なAI がユーザーを魅了する: 日経Biz Gate(2022/2/17)
・今さら聞けない バズる動画完全攻略セミナー:テレビ朝日 NEW ニューヨーク(2021/11/19放送)
・TikTokビジネス活用大全:新R25プレミアム講座

1989年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、サイバーエージェントに入社してアドテク事業の責任者を経験。2017年10月にTORIHADAを取締役として共同創業。2020年4月には、TikTok MCN PPP STUDIOを設立。2026年時点では、総勢2,000組を超えるショートムービークリエイターを抱える日本最大規模のクリエイター事務所としてクリエイターサポートを行う。自身もフォロワー5万人を超えるクリエイターの1人として、ショートムービー・プラットフォームを活用し、クリエイター目線を持って活動のサポートを行う。2022年12月からTORIHADA POSTの運営を開始。
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